八雲文庫ブログ

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5つ星評価はもう古い?各種サービスの評価機能について調べました

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通知表から街中のアンケート、社会人になってからの人事考課に至るまで評価というとよく目にするのが5段階評価です。インターネットの世界も同様に映画やホテル、グルメ等の口コミレビューサイトやモバイルアプリ等のコンテンツプラットフォームも星による5段階の評価を採用しているところが多くあります。もちろん一口に5段階といっても「良い|悪い」などの言葉で表す場合や「☆」で表す場合などそれぞれ違いがありますので十把一絡げにはできません。

小説・画像投稿サイトである八雲文庫にはまだ作品を評価する機能(所謂レーティング機能)がありません。そもそも投稿ユーザーが集まっていないので今のところ必要ない、というのも(悲しいですが)理由としてあるのですがサイトを企画した当初から普段よく目にする評価機能に漠然とした不信感があり正解が見い出せなかったため実装を見送った経緯があります。そこで今回は自身のサイトの参考とするために他サービスの評価機能の現状について調べてみました。

Amazon

「星による5段階評価」

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Youtube

「高評価|低評価」(「星による5段階評価」から変更)

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jp.techcrunch.com

App Store & Google Play

「星による5段階評価」

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news.livedoor.com

Netflix

「高評価|低評価」(「星による5段階評価」から変更)

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www.lifehacker.jp www.gizmodo.jp

Airebnb

「星による5段階評価(清潔さ、立地といったカテゴリ毎)」

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星評価の仕組みは? | Airbnbヘルプセンター jp.techcrunch.com

Uber

「星による5段階評価(双方向評価)」

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www.lifehacker.jp thebridge.jp

https://www.uber.com/ja-JP/newsroom/ratingsupdate/

食べログ & ぐるなび

「星による5段階評価」

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価格.com

「星による5段階評価(製品毎に異なる評価項目毎)」

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kakaku.com

メルカリ

「星による5段階評価」(「良い|普通|悪い」から変更)

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www.mercari-shiraco.com

Pixiv

「いいね!」(「10段階評価機能」から変更)

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togetter.com

カクヨム

「星による3段階評価(Good!|VeryGood!!|Excellent!!!)」

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調査結果

5つ星評価をやめるサービスもあるようですが全体としては5つ星評価はまだまだ主流のようです。ただ、任意の評価項目に星をつけるタイプがあるのに対し完全に星のみに抽象化してしまうタイプがあったり、1つ星が不快を表すタイプに対しGoodを表すタイプがあるなど、サービスによって星1つの意味をとっても違いがあります。

Amazonの関連記事に記載したリンク先がとても興味深かったので引用させて頂きます。

極端な意見を持つ消費者ほど、レビューを投稿する傾向が強い。「自慢と愚痴」バイアスといわれる現象である。結果として、評価分布はしばしばJ字型になる(英語論文)。大半が5つ星、一部が1つ星となり、その中間の評価がほとんどないという傾向だ。また、肯定的な評価が並ぶと、後により多く肯定的な評価を誘発することも示されている(英語論文)。 http://www.dhbr.net/articles/-/4474

評価機能は1つ間違えるとコンテンツやユーザーに低評価のレッテルを貼ったり逆に評価の吊り上げに利用できてしまいます。お店や投稿作品に低評価がついてしまった場合は改善して評価を挽回することも中々難しく、先の引用のように肯定的な評価が多い場合は全てが操作されていないにも関わらず特定のものばかりに評価が集中してしまう恐れもあります。少なくともレーティング機能を作為的に操作可能な余地を残したままで提供することはユーザーのためにならないように思います。

小説投稿サイトでは閲覧者は多数の作品から人気の高い作品を見つけたいはずですし投稿者は投稿した作品が評価されれば今後のモチベーションに繋がります。表示上どのような表現となるかは分かりませんが作品毎の評価が分かるような何らか仕組みは取り入れたいと考えています。誰もが納得する評価機能というのは難しいとは思いますが、サービス運営者として少しでも『公平・公正』な評価が実現できるよう慎重に考えていきたいと思います。それよりもまずユーザーを増やすことが目下の課題ではありますが。

ちなみに、八雲文庫には評価機能はありませんが通報機能はありますので公序良俗違反等の規約違反な投稿に対するアクションは可能です。ユーザー評価にお疲れの著者様は筆休めに投稿してみてはいかがでしょうか?